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株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

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貸株、借株制度とライブ


貸株、借株制度の仕組み。
生命保険会社や信託銀行などの機関投資家は、株券を大量に保有する。これを
貸株に回しすケースが多い。個人でも証券会社に預けっぱなしになっている株券や
売却する予定のない株券を貸し出せば、賃貸料を得られる。配当金を受け取る
権利はなくなるが、証券会社が配当金相当額を支払って補うことが多い。貸し手に
とって一種の資産運用と言える。

借り手として目立つのは海外のヘッジファンド。割高と判断した株を借り、空売り
して利ザヤを稼いでいる。最近は、CBと組み合わせて使われるケースが目立つ。
ニッポン放送が保有するフジ株を貸出す今回のケースは、規模が非常に大きい。
取締役会の決議だけで決めることができるのか?通常、株主総会の決議事項
ではない。取締役会の決議で済む。ただ、専門家の間では、規模が大きく、
買収からの防衛目的で使うなら、訴訟リスクを考慮して、総会で特別決議を
とっておいた方が良いとの指摘もある。大株主の異動を目的に貸株を使う
ことは違法ではない。ただ、貸す企業は株主に対して、その行為がメリットで
あるということを説明する必要がある。売却してはいないので、この行為そのものが
法的に問題になる可能性は低いと個人的には思っている。また、ラジオ事業を
通じて、メディアとネットの融合をしたかったライブドア的にも、株式は売却しておらず、
既存のラジオとの融合は図っていけることを踏まえれば、意義を唱えることもないと
思う。逆に意義があるとすれば、フジテレビを支配したくて敵対的にニッポン放送を
傘下に入れた、ラジオ事業なんてどうでもよく、フジテレビ株が本来の目的だったと
いうみたいであまり受け入れられないかも。


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